2021年4月29日木曜日

セメダインで指を引っ付けてみた件~子どもからケガを防ぐには? 最終章

 


最終章 子どもたちのために、ちょびっと危険地帯へ

何度も書きますが、ケガを完全に防ぐことはできません。

でもケガの程度を小さくしたり、回数を減らすことはできるのです。

それをするだめには『子ども』自身が多くの体験をする以外に方法はありません。

いくら大人がケガをさせないように努力しても、子ども自身の体験に勝ることはありません。

1章で書いた『アバター事件』。その後、彼女はブランコの柵を『鉄棒代わり』にすることはなくなりました。

2章の『Y君』も、花火をするときは足の上に落ちない距離を保つことでしょう。

ちなみに僕もあれ以来…セメダインには気をつけています()

 

ケガをしてほしくない、させたくない親心や保育士、教員の想いを否定している訳ではありませんよ。

でもね…子どもから『リスクを遠ざける行為』が、逆に大きなケガにつながっているのではないでしょうか?

我々大人がしなければいけないこと… それはリスクを遠ざける行為ではなく、多くの体験をさせること。

鬼ごっこをしていてお友だちと正面衝突し、おでこに『たんこぶ』ができる。

公園のススキを触っていて手のひらを切る。

爪切りをしていて深爪する。

テーブルの脚に、足の小指をぶつける。

そんな小さな体験の一つ一つが学びになり、リスクを減らし、成長へとつながる。

まずはお家を… 

ほんのちょびっと『危険』な環境にしてみませんか?

ほんのちょびっとね。

(セメダインで指を引っ付けてみた件 文:えのじい)

2021年4月22日木曜日

セメダインで指を引っ付けてみた件~子どもからケガを防ぐには? 第3章

 


3章 赤ちゃんの成長と安全地帯

赤ちゃんが生まれて数か月… 

寝返りをし始めると、保護者は・・・

「うおーー 寝返りした~!すごい!」

「パパ~!スマホ取って!!動画撮ろう!」

なんて大喜び。

また数か月経つと、ハイハイが始まり、つかまり立ちへ。その成長が目の前で起こる度に、歓喜し幸福を感じます。

カレンダーに『寝返り記念日』なんて書いたりして()

母子手帳の記録のページにも、速攻記録!(2人目以降は適当になりがちですが…)

子どもの動く範囲が拡がる嬉しさと平行して、不安を感じるケガの可能性。

それを危惧して… 

コンセントの挿し口にゴム製の安全危惧。



机の角にガードする器具を。

シンクの扉が空かないようにするストッパーを… これらを100均で探しまくる。

またまた爪切りやはさみ、耳かきなど危険なものを、どんどん高い所へ移動。

室内で放し飼いにしていた犬を、急にゲージへ掘りこんでしまったり。

犬の人権…犬権(ケンケン?)も考えてほしい。

とにかく赤ちゃんから『危険』という『危険』を取り除こうと、躍起になってしまう時期ってありますよね。御多分に洩れず、我が家も同じ行為をしていました。

でもね… これで100%リスクは防げるのでしょうか?

(次回4月30日(金)最終章 子どもたちのために、ちょびっと危険地帯へ)

2021年4月15日木曜日

セメダインで指を引っ付けてみた件~子どもからケガを防ぐには?第2章

 


2章『線香花火』が足の上にポタっと

保育中でもお家でも… 転ぶ、ぶつかる、すり傷、切り傷などなど事故やケガは起こります。

3歳児クラスの『Y君』に事件が。

登園した際にパパから・・・

「昨晩、足を火傷したんです。大丈夫だと思いますが、様子だけみてください」と。

聞いてみると、線香花火をしていたそうで… 終盤に球上になった花火がポトっと落ち… それが足の上に。

花火の危険をご存じのパパは、靴を履かせていたそうです。そこまで注意もされていたのですが、花火は無常にも、化繊の靴を貫通して足の甲を火傷したということでした。

なんとも運が悪いというか… リスクマネジメントしていても偶然が偶然をよび、起こってしまったケガですよね。

そうなのです!どれだけリスクマネジメントしていても、100%ケガを防ぐことってできないのですよね。

ケガはさせたくない、してほしくない… これは保護者も保育士や教員も、みんな同じ想いです。
100%防ぐことができないのだったら、どうすればいいのでしょう?

(次週4月23日(金)第3章 赤ちゃんの成長と安全地帯)

 

2021年4月8日木曜日

セメダインで指を引っ付けてみた件~子どもからケガを防ぐには?第1章



第1章 次女の『アバター事件』

 僕が小学校3年生の頃。出来心と言うか、衝動に駆られたと言うか。『セメダイン』で親指と人差し指を引っ付けた事がありました。母親にこっぴどく叱られ、病院送りになり大事に()

 

子どもに起こった『ケガ』で、思い出す事ってありますか?

我が家の次女が4歳の頃。彼女は鉄棒が大の得意。逆上がりなんてお手の物でした。背の低かった彼女は、公園のブランコの周りにある安全柵を鉄棒代わりにあそんでいました。前回り…ぶらさがり…逆上がり… 

その様子をなんとなく見ていると…

「ん・・・?」

良からぬ予感が… 彼女がいる場所… そこは…

 

彼女の体は、安全策の『角』の部分にあり、つばめ状態で足が浮いている。

「まさか・・・?」と思いましたが、その『まさか』が。



そのまま前回りをしました。

安全柵の柱(地面から垂直に立っている)が、顔面中央に!『柱が』というより、自ら向かっていったカタチですが()

彼女の顔面中央は大きく腫れ、内出血もあり顔全体が青っぽく。

身長100cmのアバター(当時流行した映画)の完成(笑)

ちなみに病院へ行きましたが、骨折などもなく冷却するだけの処置で終わる軽傷でした。

現在高校1年生になりましたが、これが15年の人生で一番大きなケガです。我が家では未だに『アバター事件』として、年に一度は話題になります()

(次週 4月16日(金) 第2章『線香花火が足の上にポタっと』)

明石 ゆめのもり保育園 えのじい(園長)

ゆめのもり保育園 ホームページ

 

注目の投稿

小学生になったら 最終章:小学校生活を前に