2021年8月26日木曜日

クロックスで小学校へ行っちゃった件 最終章:な・・・なんでいるの?

 


キャンプ当日を迎えました。

バスで1時間半かけて港まで行き、チャーター船で無人島まで。

昼食のお弁当を食べた後、島内探検や海あそび。

そして15時ごろ・・・

私「こどもたちーーーー 集合――――」

集まってきた子どもたちに・・・

私「よーし 今から火おこしの方法を見せるね。自分たちで火をつけないといけないから、よく説明を聞いてよ」

子どもたちは真剣に見ています。

私「まずは… この横の棒を上下にゆっくり… 少しずつ速くしていくよ~」

少しすると煙が・・・ それと共に子どもたちの歓声も!

私「まだだよ(ハアハア)、止めずに続けると(ハアハア)、真っ黒の火の赤ちゃんができるから(ハアハア)、そこまでがんばってよ(ハアハア)」

暑さの中、説明と平行して実演。これがなかなかハードなのです。

 

続けていると・・・

子どもたちの背中側にある森に、何だか気配が・・・

 

ん??え??うそ??

 

なんと説明会のお母さんが、森影から覗いているじゃありませんか?

チャーター船でしか来れないはずの島に、

なぜかいる!!!!

こ・・・ こわい・・・ まさか泳ぎ?・・・

 

後で話を聞いてみると、食事のことが心配で心配で、おにぎりを持参されていました。

そして・・・ 

母「榎本さん やっぱり無理なので、このまま子どもと帰ります」

と言って島を去っていきました。海上タクシーというもので・・・

 

子どもの成長を支えるって、どういうことなのでしょうか?

これは『やさしさ』って言えるのでしょうか?

我が子のことが大好きなのは理解できるのですが、その方法が正しかったのでしょうかね?

うーん。僕は違うと思う。


 

 

2021年8月19日木曜日

クロックスで小学校へ行っちゃった件 第三章:な・・・なんでいるの?その1

 


20年ぐらい前になるでしょうか?

火おこし体験や竪穴式風住居で生活ができる施設で、古代体験キャンプを企画しました。

その島では…生活している人はおらず、施設スタッフが常駐している・・・ 言ってみれば無人島です。

島に行くにはチャーター船のみ。要するに施設を使う人のみが、船をチャーターできるしくみになっています。

募集したところ、40名の子どもが参加することになり、キャンプ実施の約10日前に保護者説明会をしました。

日程・持ち物・プログラム・緊急の場合の連絡・食物アレルギーの対応などお話をし、質疑応答などあり約1時間で終わりました。

終わった瞬間、あるお母さんが私の元へ。しかも『不安オーラ全開』で。

 

母「すみません。1年と4年の娘を参加させます。ご相談が・・・」っと、すんごいちっちゃい声で。

私「はい、どうぞ」

母「うちの子たち、食べ物の好き嫌いが多くて・・・さきほど説明にあった『古代米』?食べられるか心配なのです」

 

実は古代体験ということで、この施設で出るお米は赤茶色のお米なのです。

 

私「施設のルールで、原則持ち込み禁止になっていまして、そのお米でお願いしたいのです」

母「ですよね~ はあ~ 食べれないかも・・・ はあ~ どうしましょ はあ~」

 

私は提案しました!

私「お母さん!かわいそうかもしれませんが、もし初めの食事で古代米が食べられなければ、食べさせず我慢させましょ。食べられたらラッキーぐらいで。で・・・ もし2日目の朝も食べられないとなると、さすがに健康上問題があるので・・・ 私のほうで白いお米を持参し、おにぎりでも作ってお子さんに渡します。少しチャレンジさせてみませんか?」

 

と言うと、お母さんは『ハッ』とした顔をして・・・

 

母「そうですよね!ここはチャレンジさせてみます!!そして私自身にとっても子離れしていくチャレンジをします」

元気よくおっしゃって、二人で握手をかわしました。

っと、ここまでは良かったのですが・・・

この後は次週に・・・

(最終章は『な・・・ なんでいるの?その2』)

2021年8月12日木曜日

クロックスで小学校へ行っちゃった件 第二章:クロックスで小学校へ

 


今では女子高生になった我が家の次女。そんな彼女が小学校1年生の時・・・

たしか入学して一週間たつかたたないか…の頃だったと覚えています。

登校するには登校班があり、近くの公園で7時50分を目途に家を出発します。公園からは徒歩で学校まで。

 

8時過ぎのこと。

妻「パパ!あの子の靴が残ってる!」

私「え!!は・・・ 裸足で?」

妻「なんでよ!クロックスやわ!あの子にゴミ出し頼んでん!」

私「ウンウン・・」

妻「その時クロックスで行って、帰ってきてから玄関に置いてある『かばん』を背負って、そのまま行ってもたんや」

 

まあ、あるっちゃぁ…ある話ですよね。

ここからです。

 

妻「パパ!学校まで、靴持って行ったって」

私「なんで?」

妻「だって体育あるもん。先生に怒られるやん」

私「・・・」

妻「早く!行ったって」(少し怒り気味で)

私「ええやん!先生に怒られたら!それも経験やで」

妻「かわいそうやんか(怒)あの子だけ体育でけへんで~!」

私「ええやん!でけへんかったら、これから忘れんように靴履いていくやろ」

この押し問答が続き・・・ 夫婦喧嘩のようになり・・・

結局、持って行かなかったのですが。

皆さんなら、どうします?

ちなみに・・・ 我が家から学校までは30メートルほどの距離。目の前に見えています()

(第三章は、『な・・・ なんでいるの?その1』)


2021年8月7日土曜日

クロックスで小学校へ行っちゃった件 第一章:お金…足りませんけど



4月に始めた園長先生ブログ。2周目がまわってきた『えのじい』です。少しアップするのが遅れていますが…

まあじっくり進めていきたいと思います。

さて…

私が勤務する『ゆめのもり保育園』の4歳児Aちゃん。最近お気に入りのあそびが『お手紙渡し』。

お家でお手紙を書いて、次の日にお友だちへ渡しています。とっても嬉しそうに「今日も書いてきたよ」と伝えてくれます。

先日・・・ Aちゃんがお友だちに渡したお手紙の中に・・・

10円玉が入っていました。

担任の先生が・・・「Aちゃん。お金はお友だちに渡さないようにしようね」とお話しました。

 

2日後にAちゃんは、またまたお家からお手紙を持ってきました。

お友だちに渡した、そのお手紙の中に・・・

またまた10円玉が入っていました()

先生が・・・「Aちゃん。お金は持ってこないようにしようね」と再度お話をしました。

 

Aちゃんは、その後お手紙にお金を入れないようになりました。

 

数日後・・・ 給食費の徴収の日に・・・

Aちゃんのお父さんが「先生!Aのかばんに給食費入れてますので、確認願います!」と元気よくお仕事に行かれました。

先生が、給食費を確認すると・・・

 

50円 足りませんでしたーーーーー()

 

帰園の際、Aちゃんはお父さんに「パパ!しっかりしてよ」・・・だって()

 

なんだか子どものほうがしっかりしていて… 親のほうがおっちょこちょい()

そんなハプニングでした()

 

今の保育園という業種でも、これまでの関わってきたキャンプ・体験活動という業種でも、様々な親子関係が垣間見れます。

 

今回はこれまで出会った親子の様子を覗いてみようと思います。もちろん我が家の様子も・・・

(第二章は『クロックスで小学校へ』) 

子どもの『すごい』能力~第三章:保育者もすごい能力

 


子どもの能力の凄さを呟きましたが、

保育者の皆さんもなかなかの能力の持ち主だと思っています。

 

その一つが、『嗅覚』です。

純粋に匂いを嗅ぐ力がすごいんです。

 

いろんな先生とご縁を頂き、一緒に働いてきましたが、

 

ほとんどの先生がこの力を持っていて、笑ってしまうくらい凄いんです。

 

子どもの服の忘れ物があって、その服名前が書いていなかったら、誰のだろ?となりますが、保育者はその匂いを嗅いで、かなりの確率でその子どもの服を言い当てます。

 

保育者A『くんくん、、、この匂い〇〇ちゃんやんなー、どう思う?』

保育者B『くんくん、、、絶対そうです!』

 

、、、野生的な会話です!

 

そのやりとりが凄くて、一度・・・なぜわかるか聞いた事があるのですが、

 

日々、子どもを抱っこしたり、触れ合ったりしていると、服の洗剤のにおいや、子どもの体臭など匂いでわかるそうです。

 

保育者ぼ中には、子どもの口臭で体調の良し悪しが分かる先生もいたりします。

 

それだけ、子どもと密接に生活をする仕事なんだとしみじみと感じます。 

 

保育者の能力も恐るべしです!


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