2021年9月30日木曜日

生きる力って何? 第一章:おやつはどれだけ持って行くの?

  


みなさん!こんにちわ。

2回目の投稿がまわってきた『のりばあ』です。

今回は、生きる力について、お話したいと思います。

よろしくお願いします。

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 私の小さい頃の話。小学校4年生の時だったでしょうか?学校から「遠足の持ち物」のプリントを持って帰りました。持ち物のところに「おやつ200円分くらい」と書いてありました。

 

 皆さんなら、どうしますか?

 

 私は100円玉2つ持って買い物に行こうとしました。

すると、

母親が私を呼び止め「これを持って行きなさい。」


そこには500円相当のお菓子がありました。


「そんなん、あかん。先生に怒られる。」と言って私は抵抗しましたが、母は「中身を減らせば200円になる、なる。」と言ってお菓子をリュックに突っ込んでしまいました。


私は後ろめたい気持ちで遠足に行きました。

そして母をずっと、ずる賢い人だと思ってきました。

でも融通の利く人ですね。私の頭が固いのかしら????


来週は・・・ 第二章『死体遺棄容疑』

2021年9月23日木曜日

においの記憶 最終章:「におい」のこれから

 


コロナ以前から消臭商品や人工香料の物が溢れて、周りのにおいの質が変わってきたと感じています。

さらに、コロナによる会食の自粛、実家に帰ることの自粛、対面からオンライン化、ステイホームにより、出会うにおいが減って来たと思います。

さらに消毒だけでなく除菌、抗菌、滅菌と匂いの菌も減っていくことになっていないでしょうか。


こういった環境で育った子どもは人工の匂いが本来の匂いと思ってしまい、他の匂いについてはマイナスの感覚と伴った匂いになりかねません。

大人の世代と子どもの世代で匂いの感覚の断裂が起きそうです。

きっと大人の皆さんにも懐かしい匂いの記憶があると思います。

皆さんの匂いの記憶には、プラスの感情を伴ったものが多いですか?マイナスの感情を伴ったものが多いですか?

私は幸いにも、プラスの感情が多いです。その匂いはやはり懐かしかったり、優しかった人達と一緒に嗅いだりしたであろう匂いの記憶ばかりです。

皆さんのプラスの感情を伴った匂いも、楽しい話や面白い話、思い出がきっと匂いと共に伴っていると思います。

匂いは決して地球上からなくなることはありません。散歩をしている時にも様々な匂いに出会いますし、赤ん坊のオムツを代える時にも匂いはあります。

私たちは、子どもと共にその匂いを体験した時には、プラスの感情が伴うように、「いい匂いがするね~」、「しっかり出たね~」と匂いに出会えたことに、喜びや感謝の気持ちを持つ頃で、次の世代にプラスの感情を伴った匂いを受け継ぐと思います。

 

2021年9月16日木曜日

においの記憶 第三章:「ニオイ」や「におい」の元

 


世の中に人工的に作られる匂いが、至る所にあります。

滋賀県立琵琶湖博物館には、自然の匂いを、忠実に人工的に再現した展示があります。この匂いが自然の匂いなのか、人工の匂いなのか分からなくなるほどです。

秋になると金木犀の匂いを感じることができます。しかし、子どもによっては、「トイレの匂いがするね」という時があります。入浴剤も多様な匂いのものがあります。

子どもに匂いの体験をしてもらいたくても、人工の匂いが先になり、本来の自然物との匂いと逆転してしまっています。さらに、たき火をしている時、子どもが煙に巻かれて、「煙たい」というかと思ったら、「煙が臭い」と言います。こういう風に匂いにまつわる言葉も変わってきています。

匂いを言葉にすることは難しいですが、こういった感覚が無いと、物を食べた時の言葉も変わってくる気がします。日本の食生活は、発酵食品が欠かせません。

味噌、酒、醤油、鰹節、くさや等、「芳醇」という言葉で言い表すように豊かな匂いが味を引き立たせます。家族や親族で集まった時、楽しくおしゃべりする中、飲み食いすることで、味わうだけでなくプラスの感情を伴った匂いの記憶も残っていくと思います。

 

来週は、最終章『におい』のこれから

2021年9月9日木曜日

においの記憶 第二章:「におい」の感覚

 



人間の五感には、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚があります。

この中の視覚や聴覚は、人間の短期記憶(忘れてしまいやすい記憶)であり、触覚、嗅覚、味覚は人間の長期記憶(長期間覚えていられる記憶)に分けられます。

1回だけだと、見聞きしたことは忘れてしまいます。幻覚や幻聴という言葉があるように、視覚、聴覚で捉えた情報は、人間の脳にとって正しく認識されないことがあるばかりか、忘れやすいのです。

 

しかし、触覚、嗅覚、味覚は覚えていることが多々あると思います。

例えば、ご実家に帰った時、実家のお気に入りのクッションの感触、また自分の家とは違う実家に漂う独特の匂いや実家のお味噌汁の味です。

これらの記憶は実家にいない時にも身体感覚として残っていて、思い出すことができます。

この感覚があるので、故郷に帰って来たとか、その時の思い出が同時に沸き上がってくるのだと思います。

この感覚は我々が赤ん坊の頃から備わっています。自分の母親の母乳を飲んだことのある新生児は、自分の母乳と他人の母乳を嗅ぎ分けて、自分の母親の方へ顔を向けて吸おうとする実験があるほどです。

さらに、成長するにつれて、その特定の匂いに対してプラスの感情が付くことや、マイナスの感情が付き長期記憶の中に留まるのです。

来週は。第三章『ニオイ』や『におい』の元 です


2021年9月2日木曜日

においの記憶 第一章:「におい」にまつわる過去の記憶

 

今週から『かめじい』こと亀山が担当させていただきます。よろしくお願いします。

 

皆さんは、「におい」にまつわるエピソードは、お持ちでしょうか?形には残りませんが、色々なエピソードがあると思います。

 

私のエピソードになりますが、大学生時代、卒業論文を書くために、よく幼稚園で子ども達の活動に参加していました。その時の子ども達に呼ばれていた名前は「かめさん」です。幼児と自然(特に虫)との関わりについて卒業論文に書くために、屋外で一緒に遊びながら、子どもの様子を記録していました。

 

ある時です、ふいに前から女児に「かめさ~ん」と抱き着いて来ました。お腹に頭、腕で腰回りを締め付けられたことで、お恥ずかしい話、音の無い「転失気」(古典落語の言葉ですので検索してみてください)をしてしまいました。もちろん匂い付きでした。この女児だけでなく、後2人の女児が近くにおり、匂いの圏内でした。これは、まずい!女児らにばれたら「もう、こっちこんといて!」、「嫌いや!」となり、もうこの園のクラスから締め出される!という思いになり、いてもたってもいられませんでした。

 

ところがどうでしょう?「ん?何か匂わへん?」、「かめさんから匂うんかな?」、「かめさんやから、亀の匂いやなぁ~」と言い、皆納得してケラケラ笑い始め、何もなかったかのように遊び始めました。言い出した女児の温情の言葉なのか、本当に思ったかは定かではありませんが、少なくとも私から発する匂いがプラスの感情で受け入れられたことは事実のようです。

 

来週は・・・第二章『におい』の感覚 です


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