2021年9月23日木曜日

においの記憶 最終章:「におい」のこれから

 


コロナ以前から消臭商品や人工香料の物が溢れて、周りのにおいの質が変わってきたと感じています。

さらに、コロナによる会食の自粛、実家に帰ることの自粛、対面からオンライン化、ステイホームにより、出会うにおいが減って来たと思います。

さらに消毒だけでなく除菌、抗菌、滅菌と匂いの菌も減っていくことになっていないでしょうか。


こういった環境で育った子どもは人工の匂いが本来の匂いと思ってしまい、他の匂いについてはマイナスの感覚と伴った匂いになりかねません。

大人の世代と子どもの世代で匂いの感覚の断裂が起きそうです。

きっと大人の皆さんにも懐かしい匂いの記憶があると思います。

皆さんの匂いの記憶には、プラスの感情を伴ったものが多いですか?マイナスの感情を伴ったものが多いですか?

私は幸いにも、プラスの感情が多いです。その匂いはやはり懐かしかったり、優しかった人達と一緒に嗅いだりしたであろう匂いの記憶ばかりです。

皆さんのプラスの感情を伴った匂いも、楽しい話や面白い話、思い出がきっと匂いと共に伴っていると思います。

匂いは決して地球上からなくなることはありません。散歩をしている時にも様々な匂いに出会いますし、赤ん坊のオムツを代える時にも匂いはあります。

私たちは、子どもと共にその匂いを体験した時には、プラスの感情が伴うように、「いい匂いがするね~」、「しっかり出たね~」と匂いに出会えたことに、喜びや感謝の気持ちを持つ頃で、次の世代にプラスの感情を伴った匂いを受け継ぐと思います。

 

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