2022年2月24日木曜日

小学生になったら 最終章:小学校生活を前に

 

次女が小学校に入学する前の春休み、用事があって小学校に行くと長女が5年生の時担任をしていただいた方に出会いました。

 

「お姉ちゃん、いい子だったから次女さんの担任になりたい、と申し出たんです。」

 

お褒めの言葉はうれしいけど、長女と次女は全く性格が違う。育った環境も随分違う。

親は同じでも兄弟姉妹が似ているとは限らないんだけど、その後次女を一年間担当されてどのように感じられたんでしょうね。

 

さて、本園のくじら組さん、もうすぐ小学校。のびのびと保育園生活を送ってきましたが小1プロブレムを起こさず、楽しく小学校生活を送ってほしいですね。幼小の接続連携は大切なものです。これから各小学校との連絡会をしっかりと行っていきます。

 

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今回で最後の投稿となりました。

試行錯誤しながら文章作成してきましたが、いかがだったでしょうか?

 

また皆さんにメッセージをお届けできる機会を、楽しみにしています。

1年間ありがとうございました。


2022年2月17日木曜日

小学生になったら 第三章:我が家の呪文

 

しかし、学校には持っていくものが多いこと。

ランドセルにいっぱい教科書とノートを入れて…

リコーダーや給食袋を突き当てぶら下げ…

手には書道バッグを持って、登校する小学生。

 

私は小学生時代よく忘れ物をしたものです。当時は、学校に着いてから忘れ物を家に取りに帰るのもOKだったような気がします。今はきっと無理でしょうね。親が届けるというのも格好悪いですよね。

 

我が家では忘れ物をしないように、唱える決まり文句がありました。

 

はんかち はなかみ おかね かぎー きゅうしょく はちまき 

ふえ えのぐ しゅうじ かていか

 

これで私の忘れ物は少なかった!今でも唱えられるけど、全く役に立ちません。

来週は 最終章『小学校生活を前に』


2022年2月10日木曜日

小学生になったら 第二章:『ふでばこ』って?

 

息子が小学校に入ったばかりの頃、彼は子ども部屋でランドセルを広げて明日の用意をしていました。

私は、というと居間で算数セットのおはじきに名前シールを貼っていました。昔はすべて手書きでした。

 

私は息子に叫びました。「ランドセルに筆箱入れてね。」

息子は…「えっふでばこ?」

私は・・・「そう。鉛筆入れるやつ。」

 

しばらくして息子が居間にやって来ました。

 

息子がこんなことを言います。

「ふでばこが大きすぎてランドセルに入らなかった。」

 

どれだけ大きい筆箱でしょう?

 

私は仕方なく子ども部屋へ行って、やっと事態が把握できました。

息子はランドセルにお道具箱を入れようとしていたのです。

そりゃ、入るわけ、ありません。お道具箱は、はさみや色鉛筆、のり等を入れるための大きな箱です。これを息子は筆箱だと思っていたのです。

 

文房具の名前も教えずに、口頭で指示した私の失敗です。一年生ってそんなもの。もっと丁寧に優しく接してあげましょう

来週は 第三章『我が家の呪文』


2022年2月3日木曜日

小学生になったら 第一章:ランドセル

 

1月になって職員の間で、卒園式の相談をすることが多くなりました。

子どもにも「4月になったら」とか「もうすぐ小学生だから」と話しかけることが増えています。

そこで今回は、「小学生になったら…」というお話をします。

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私には、子どもが3人いますが、もうすぐ生まれてくる子を含めて孫は7人です。

そのうち、小学生になっているのは、男の子2人です。

 

孫の入学前「ランドセルは、おばあちゃんに買ってもらおう」という娘の提案で・・・

娘、孫ととたくさんランドセルが陳列してあるスーパーに行きました。

 

まあ、カラフルなこと。ピンク、ベージュ、ネービー。光沢のあるもの、ないもの。

今の時代は1年前に予約するのだとか。

 

私が目移りしているうちに孫はさっさと決めてしまいました。

 

私がSNSにそのことをアップすると・・・

 

イタリア人の娘婿は、

「ニホンジンハ、ドーシテ アンナオモイ カバンモツノ?メッチャカワイソウヨ。」

 

一年生=ランドセルのイメージで春のお便りにも度々イラストを描きましたが、幼くて小さい一年生には、かわいいけど残酷な話です。日本独自のものなのですね。

 

来週は 第二章 『ふでばこ』って?


2022年1月27日木曜日

問題解決能力を育むには 最終章:手は?口は?距離は?

 

子ども達は、普段の遊びの中で、いつも問題解決能力に繋がる活動をしています。

より面白く、より難しく遊ぼうとする。

さらに人の真似をしながら、より良い遊びを思いつくものです。

大人が見ると、何故時間がかかったり、面倒なことをするのか?と思う時もあります。しかし、子ども達にとっては、そんな遊びこそ集中して、面白がります。

さらに友達と一緒にした時には・・・

葛藤したり、いざこざが生まれたりします。しかし、そのような過程を経て、問題を解決した時には、友達同士が仲良くなり、本当の意味で「苦楽を共にした仲間」となるのです。

大人が先回りして、問題解決の糸口を提示してはなかなかこのような関係性が生まれません。

大人の立ち位置は・・・手は放して、口は出さず、少し距離を取った場所で見守ること。

そして、うまく行った時には、「どうやったの?」と面白がりながら聞いてみることが、AIやロボットに勝る子ども自身の問題解決能力を育む一歩だと思います。

皆さんもそのような心持ちで待ってみてはいかがでしょうか。

 

第一章の話に戻りますが、私が住んでいた宝塚から姫路まで片道千円以上かかりました。親に交通費をせびり、出してもらっていました。しかし、すぐに敗退して帰って来た時は、バツが悪かったです。しかし、親は「全国大会行くなんて、そんな簡単なものじゃない、また来年チャレンジしたら?」と毎回、前向きな話をしてくれたことに感謝しているところです。

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この園長ブログ(4GB)に参加させていただき、3回の執筆をさせていただきました。どんなテーマにしようか?どんなメッセージにするか?今の課題って?などなど、試行錯誤しながらの執筆でしたが、自分の『考え方』や『想い』のふりかえりになったような気がしています。

また機会があれば、ぜひ投稿させていただきたいと思います。

1年間、ありがとうございました。


2022年1月20日木曜日

問題解決能力を育むには 第三章:クイズや問題解決の魅力

 

クイズは何故、子どもだけでなく、大人になった我々にとっても魅力があるのでしょうか。

人間は、自分の持てる能力を生かして、本能的に考えたり、取り組んだりすることが好きな生き物なのでしょう。

それも自分の能力よりも少し難しいことや、普段取り組んでいることと少し違うことに取り組むことにより楽しさを感じられるように思います。

これは、AIやロボットとは全く違うものなのでしょう。

AIやロボットの得意分野は、「暗記すること」「簡単な処理を繰り返すこと」、「指示に従えること」の3つです。そのAIやロボットは、問題解決に向けて、最適解を求めるようにビッグデータを元に動きますが・・・

人間の場合は、問題解決に向けて、AIやロボットの得意とする3つのこと以外のことを行い、「ムダ」な動きを含めて最適解を面白がりながら解こうとしているようにも感じます。

この「ムダ」の中には時間や労力もかかりますが、これも問題解決をする際に生きがいを感じられる1つになっていると感じられます。

大人にとっては、問題解決に向けて「ムダ」に思えることですが、子どもにとっては重要なものが多く含まれており、大人になるとこの「ムダ」を忘れてしまっているのかもしれません。

子どもにとって、この活動が普段の遊びの中に多く含まれています。

来週は…最終章 問題解決能力を育むには?


2022年1月13日木曜日

問題解決能力を育むには 第二章:今年の高校生クイズ選手権を見ると

 

そんな「高校生クイズ選手権」も今年の放映を見ていると、色々変わってきている所に気付かされます。

知力、体力、チーム力は以前の通り求められるのですが、知力の中身が変わってきているように感じました。

これまでは、幅広い知識を持っている人が有利に思えたのですが、準々決勝や決勝はチームで問題解決をする能力が、求められていました。

準々決勝は、本来争う敵チームと共に協力して、課題として挙げられた法則性に、体を動かす中で早く気付く問題でした。

また、決勝はチームで創造的にものごとを考え、体を動かしつつ、試行錯誤して無理だと感じてしまうようなことを解決する問題でした。

一人で問題解決に向かって試行錯誤する時は、自己責任で取り組めますが、複数でする時にはそうはいきません。

試行錯誤する中で、自分の思い通りにいかなかったり、相手に協調するために自分を抑えて行動しなくてはなりません。当然、問題に取り組んでいる時には、予想外のことが起きて、時間を失うことがあり、イライラしたり、怒りたくなる時もでることでしょう。

しかし、予想外のことが起きることによって、解決の糸口が見えたりすることもあります。

壊れたり、破れたりすることがヒントになったり、普通絶対に組み合わせないABを組み合わせることで、思いもよらない効果が生まれたりします。

チームで問題解決を行う時には、個々の能力よりもそういった試行錯誤を繰り返して、創造的に解決していくように感じます。

来週は…第三章 クイズや問題解決の魅力


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