2022年1月27日木曜日

問題解決能力を育むには 最終章:手は?口は?距離は?

 

子ども達は、普段の遊びの中で、いつも問題解決能力に繋がる活動をしています。

より面白く、より難しく遊ぼうとする。

さらに人の真似をしながら、より良い遊びを思いつくものです。

大人が見ると、何故時間がかかったり、面倒なことをするのか?と思う時もあります。しかし、子ども達にとっては、そんな遊びこそ集中して、面白がります。

さらに友達と一緒にした時には・・・

葛藤したり、いざこざが生まれたりします。しかし、そのような過程を経て、問題を解決した時には、友達同士が仲良くなり、本当の意味で「苦楽を共にした仲間」となるのです。

大人が先回りして、問題解決の糸口を提示してはなかなかこのような関係性が生まれません。

大人の立ち位置は・・・手は放して、口は出さず、少し距離を取った場所で見守ること。

そして、うまく行った時には、「どうやったの?」と面白がりながら聞いてみることが、AIやロボットに勝る子ども自身の問題解決能力を育む一歩だと思います。

皆さんもそのような心持ちで待ってみてはいかがでしょうか。

 

第一章の話に戻りますが、私が住んでいた宝塚から姫路まで片道千円以上かかりました。親に交通費をせびり、出してもらっていました。しかし、すぐに敗退して帰って来た時は、バツが悪かったです。しかし、親は「全国大会行くなんて、そんな簡単なものじゃない、また来年チャレンジしたら?」と毎回、前向きな話をしてくれたことに感謝しているところです。

***********************************

この園長ブログ(4GB)に参加させていただき、3回の執筆をさせていただきました。どんなテーマにしようか?どんなメッセージにするか?今の課題って?などなど、試行錯誤しながらの執筆でしたが、自分の『考え方』や『想い』のふりかえりになったような気がしています。

また機会があれば、ぜひ投稿させていただきたいと思います。

1年間、ありがとうございました。


2022年1月20日木曜日

問題解決能力を育むには 第三章:クイズや問題解決の魅力

 

クイズは何故、子どもだけでなく、大人になった我々にとっても魅力があるのでしょうか。

人間は、自分の持てる能力を生かして、本能的に考えたり、取り組んだりすることが好きな生き物なのでしょう。

それも自分の能力よりも少し難しいことや、普段取り組んでいることと少し違うことに取り組むことにより楽しさを感じられるように思います。

これは、AIやロボットとは全く違うものなのでしょう。

AIやロボットの得意分野は、「暗記すること」「簡単な処理を繰り返すこと」、「指示に従えること」の3つです。そのAIやロボットは、問題解決に向けて、最適解を求めるようにビッグデータを元に動きますが・・・

人間の場合は、問題解決に向けて、AIやロボットの得意とする3つのこと以外のことを行い、「ムダ」な動きを含めて最適解を面白がりながら解こうとしているようにも感じます。

この「ムダ」の中には時間や労力もかかりますが、これも問題解決をする際に生きがいを感じられる1つになっていると感じられます。

大人にとっては、問題解決に向けて「ムダ」に思えることですが、子どもにとっては重要なものが多く含まれており、大人になるとこの「ムダ」を忘れてしまっているのかもしれません。

子どもにとって、この活動が普段の遊びの中に多く含まれています。

来週は…最終章 問題解決能力を育むには?


2022年1月13日木曜日

問題解決能力を育むには 第二章:今年の高校生クイズ選手権を見ると

 

そんな「高校生クイズ選手権」も今年の放映を見ていると、色々変わってきている所に気付かされます。

知力、体力、チーム力は以前の通り求められるのですが、知力の中身が変わってきているように感じました。

これまでは、幅広い知識を持っている人が有利に思えたのですが、準々決勝や決勝はチームで問題解決をする能力が、求められていました。

準々決勝は、本来争う敵チームと共に協力して、課題として挙げられた法則性に、体を動かす中で早く気付く問題でした。

また、決勝はチームで創造的にものごとを考え、体を動かしつつ、試行錯誤して無理だと感じてしまうようなことを解決する問題でした。

一人で問題解決に向かって試行錯誤する時は、自己責任で取り組めますが、複数でする時にはそうはいきません。

試行錯誤する中で、自分の思い通りにいかなかったり、相手に協調するために自分を抑えて行動しなくてはなりません。当然、問題に取り組んでいる時には、予想外のことが起きて、時間を失うことがあり、イライラしたり、怒りたくなる時もでることでしょう。

しかし、予想外のことが起きることによって、解決の糸口が見えたりすることもあります。

壊れたり、破れたりすることがヒントになったり、普通絶対に組み合わせないABを組み合わせることで、思いもよらない効果が生まれたりします。

チームで問題解決を行う時には、個々の能力よりもそういった試行錯誤を繰り返して、創造的に解決していくように感じます。

来週は…第三章 クイズや問題解決の魅力


2022年1月6日木曜日

問題解決能力を育むには 第一章:高校生クイズ選手権 参加は面白い

 

新年あけまして おめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

今年度最後の投稿となりました『かめじい』です。

今回は『問題解決能力』をテーマに、書いてみたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

***********************

皆さんは、「高校生クイズ選手権」というテレビ番組をご存知でしょうか。

その昔、「アメリカ横断ウルトラクイズ」に次いで、高校生の知力が試されるクイズ番組で、今年も放映された年1回の長寿番組です。

全国の地区予選を勝ち残った高校生が、個々の知力、体力、チーム力を試されます。テレビ放映される本大会では常連高校が、様々な問題を解いていく姿に家族が釘付けになる番組です。

お恥ずかしい話、私の姉の友達が全国大会に行ったことをきっかけに、兵庫地区大会には毎年恒例で部活動仲間と参加していました。気持ちはお祭り気分で、クイズ番組に出られるかもしれないという思いから、ワクワク感もあったのと同時に、世の中には、こんなに真面目で賢そうな高校生が集まりクイズを解こうとしているものかとも感じました。

当時の予選は、毎年姫路城の三の丸広場で行われていたのですが、最初の問題は見たことも聞いたこともない問題だったので、理解に苦しみました。当時、インターネットなども高校生がすぐにアクセスできるものではなく・・・

仕方がないので、我々は、奈良の某常連高校にくっついて行き、別の方法で勝ち残る方法を考えていました。3問目ぐらいまでは残ったがものの、敗退していましたが、楽しい思い出でした。

後で分かったのですが、奈良の某常連高校も何グループか出ており、強くないグループにくっついていたようです(笑) 『ノボリやタスキを付けて目立つようなことをして、なんでクイズの回答間違えるんだ?』と思っていました。

来週は…第二章 今年の高校生クイズ選手権を見ると


注目の投稿

小学生になったら 最終章:小学校生活を前に