そんな「高校生クイズ選手権」も今年の放映を見ていると、色々変わってきている所に気付かされます。
知力、体力、チーム力は以前の通り求められるのですが、知力の中身が変わってきているように感じました。
これまでは、幅広い知識を持っている人が有利に思えたのですが、準々決勝や決勝はチームで問題解決をする能力が、求められていました。
準々決勝は、本来争う敵チームと共に協力して、課題として挙げられた法則性に、体を動かす中で早く気付く問題でした。
また、決勝はチームで創造的にものごとを考え、体を動かしつつ、試行錯誤して無理だと感じてしまうようなことを解決する問題でした。
一人で問題解決に向かって試行錯誤する時は、自己責任で取り組めますが、複数でする時にはそうはいきません。
試行錯誤する中で、自分の思い通りにいかなかったり、相手に協調するために自分を抑えて行動しなくてはなりません。当然、問題に取り組んでいる時には、予想外のことが起きて、時間を失うことがあり、イライラしたり、怒りたくなる時もでることでしょう。
しかし、予想外のことが起きることによって、解決の糸口が見えたりすることもあります。
壊れたり、破れたりすることがヒントになったり、普通絶対に組み合わせないAとBを組み合わせることで、思いもよらない効果が生まれたりします。
チームで問題解決を行う時には、個々の能力よりもそういった試行錯誤を繰り返して、創造的に解決していくように感じます。
来週は…第三章 クイズや問題解決の魅力