20年ぐらい前になるでしょうか?
火おこし体験や竪穴式風住居で生活ができる施設で、古代体験キャンプを企画しました。
その島では…生活している人はおらず、施設スタッフが常駐している・・・ 言ってみれば無人島です。
島に行くにはチャーター船のみ。要するに施設を使う人のみが、船をチャーターできるしくみになっています。
募集したところ、40名の子どもが参加することになり、キャンプ実施の約10日前に保護者説明会をしました。
日程・持ち物・プログラム・緊急の場合の連絡・食物アレルギーの対応などお話をし、質疑応答などあり約1時間で終わりました。
終わった瞬間、あるお母さんが私の元へ。しかも『不安オーラ全開』で。
母「すみません。1年と4年の娘を参加させます。ご相談が・・・」っと、すんごいちっちゃい声で。
私「はい、どうぞ」
母「うちの子たち、食べ物の好き嫌いが多くて・・・さきほど説明にあった『古代米』?食べられるか心配なのです」
実は古代体験ということで、この施設で出るお米は赤茶色のお米なのです。
私「施設のルールで、原則持ち込み禁止になっていまして、そのお米でお願いしたいのです」
母「ですよね~ はあ~ 食べれないかも・・・ はあ~ どうしましょ はあ~」
私は提案しました!
私「お母さん!かわいそうかもしれませんが、もし初めの食事で古代米が食べられなければ、食べさせず我慢させましょ。食べられたらラッキーぐらいで。で・・・ もし2日目の朝も食べられないとなると、さすがに健康上問題があるので・・・ 私のほうで白いお米を持参し、おにぎりでも作ってお子さんに渡します。少しチャレンジさせてみませんか?」
と言うと、お母さんは『ハッ』とした顔をして・・・
母「そうですよね!ここはチャレンジさせてみます!!そして私自身にとっても子離れしていくチャレンジをします」
元気よくおっしゃって、二人で握手をかわしました。
っと、ここまでは良かったのですが・・・
この後は次週に・・・
(最終章は『な・・・ なんでいるの?その2』)