草履や下駄が日本にはありますが、特徴的なのは「鼻緒」です。この鼻緒を足の親指と人差し指で挟むことが、乳幼児期の足の形成にとても良い刺激になっているようです。
私個人は、草履を普段履きすることで、低体温だったのが直りました。足指で鼻緒をつかむ行為で末端の毛細血管が刺激されたからだと思っています。
草履以外に下駄もありますが、これは2本歯と1本歯があることをご存知ですか?天狗という想像上の妖怪がいますが、下駄の歯は1本ですよね。実際に山伏や僧侶もこれを履き修行をしていました。1本歯の方がより斜面の上り下りに適していたようですが、強靭な足腰だけではなく、日本人の持つバランス能力のおかげと思います。
こういった、日本の履物の文化があるにも関わらず、安くて大量生産の靴を履いてしまはないといけない状態になっています。特に学校の上履きなどは選択の余地がないので、足の甲高の子どもには苦しい時もあると思います。おしゃれは必要な時もありますが、普段使いの履物や身に付けるものはやはり日本人の生活にとって相応しいものを考えていけないと思います。
(次回最終章 5月28日(金) 見えない所に目を向ける)